Storm King Art Center: photograph Jerry L. Thompson
マンハッタンの北、ハドソン川の西にはいくつかのステイト・パーク(州立公園)があります。そのひとつがStorm King State Parkです。嵐王というから、どんなところかと思いましたが、近くにとても素晴らしい野外美術館があると知って訪ねてみました。
まずはその景観、そしてそこにある彫刻たちを見てください。
どうです?!この雄大な自然と、あたかもその一部のような作品群。幻想的で絵のようです。
作品の多くは、その場所にあうように設計され、また作品にあわせて地形まで変えている場合がある、というから驚きます。ここがストーム・キング・アートセンターです。 このアートセンターの中には丘陵、林、草原、池、様々な自然の顔があり、遠景の山々も景観の一部として鑑賞することができます。ちょっと歩いてみましょう。
この広さをわかって頂けると良いのですが、本当にWOW!500エーカーというのをお馴染みの東京ドームで計ってみますと、43個以上です。鳥瞰写真ではわかりにくいですが、かなり起伏のあるミュジアムです。
ストーム・キング・アートセンターは、1960年にRalph E. Ogden氏と義理の息子で現会長のd H. Peter Stern氏により創設されました。現在に至るまで、作品との調和のため、継続的に景観に手が入れられてきたというから驚きです。豊かな自然に見えるのですが、それは人の努力のたまものだったのですね。
ここを訪れた日はハリケーン後で少々風がありました。木々は歌うとはまさにこのことかと思うほど、風に応えてさわさわと気持ちの良い音が流れ、弾力性のある草原、オゾンと樹木の香りなど、まさに五感のためのミュジアムだと感じ、本当に素晴らしいところに来たな、と感動したものです。
実は早速メンバーになってしまいました!